扁桃肥大治療ブログ
子供の扁桃腺肥大を治療するまでの記録ブログ

扁桃腺の必要性や切除のデメリット

カテゴリー : 扁桃腺肥大について09月05日
扁桃腺摘出のデメリット

親として子供に扁桃腺の切除をさせることは、全身麻酔をかける手術ということもあって大きな決断が必要かと思います。
また手術の決断前は、術後の生活に弊害がないかも心配になるところです。
今回は扁桃腺の仕組みや必要性、手術によるデメリットなどを紹介してみたいと思います。

扁桃腺の役割

普段私たちが「扁桃腺」と呼んでいるものは、厳密に言うと扁桃腺ではなく「扁桃」と言い、一番有名な口をあけて左右に見える扁桃を「口蓋扁桃」と言います。
子供の扁桃腺肥大
扁桃とはリンパ組織で、主に免疫のない乳児期から幼児期にかけて、鼻や口から侵入するウイルスや細菌から体を守るために働いている器官となります。
扁桃は口蓋扁桃1つだけではなく、鼻の奥・喉の上にある「アデノイド」と呼ばれる咽頭扁桃や、耳管扁桃、舌の付け根にある舌扁桃があります。

幼児期まで必要なこの扁桃ですが、体が成長し激しい運動ができるくらい体がしっかりしてくると、これまでに感染した様々な病気から免疫を獲得することができているので、扁桃に依存して体を守る必要がなくなってきます。
大体4歳~5歳になれば、扁桃は必要不可欠なものではなくなると言われています。

このように年齢を追うごとに扁桃の役割がなくなっていくことから、扁桃自体は大人になれば徐々に小さくなると言われていました。
そう思っている方は病院関係者でも多いと思います。
しかし最近の研究では、実際に扁桃が縮小する割合はごくわずかで、生まれつき扁桃が大きかった場合は、大人になってからも扁桃肥大と指摘されるケースが多いことがわかっています。
よって、既に扁桃肥大によるリスクを抱えている場合は、自然治癒(縮小)する可能性は低いと考えた方が良いかもしれません。

上記でも述べたように、口蓋扁桃は切除しても問題の無い器官であり扁桃自体は他にもあることから、小さい子供であっても切除をして根治されることをお勧め致します。
扁桃肥大によるリスクは、睡眠時無呼吸症候群、扁桃周囲膿瘍、慢性扁桃炎などが考えられます。
詳しくはこちらの扁桃腺が大きいとどんなリスクがある?でご紹介しています。


切除手術によるメリット・デメリット

まず扁桃腺切除のメリットとしては、物理的に気道が広がることで、いびきの改善、食べ物が飲み込みやすくなる、また喉に感染する溶連菌など病気の発症リスクを抑えることができます。
また、上記にも記載しました睡眠時無呼吸症候群、扁桃周囲膿瘍、慢性扁桃炎の心配はなくなります。

一昔前までは、扁桃腺を切除して無くなることで「風邪がひきやすくなる」とか「喉の痛みが出やすくなる」ということも言われたりしていたようですが、現在の研究では、他のリンパがあるので「風邪をひきやすくなることは無い」と結論付けられているそうです。
風邪をひかないということではありませんので、誤解はしないでくださいね。

そして、扁桃腺の切除手術にリスクやデメリットがあるとすれば、手術に関することに限定され、切除をしたからと言って術後の生活に影響を与えることはほとんど無いと思います。
手術に関するリスクとは、全身麻酔や出血に関するリスクとなります。
ただしっかりとした病院であれば、万が一事態が急変しても対応できる準備ができているはずですし、全身麻酔を受ける際には、事前に採血や心電図などで麻酔に耐えられる体かどうかの検査も行われます。
ですから、手術によるリスクは極めて小さいものと考えて良いと思います。

最後にリスクと言えるかどうかわかりませんが、扁桃を切除することにより声が高くなる場合があります。
声の仕組みとして、気道の太さや喉の共鳴・振動する部分に変化が起きるわけなので、今までと声が変わる可能性があり、またほとんど変わらない人もいます。
私の子供の場合は、結果的に声が少し高くなったかな?という程度でした。

実際の切除手術の経過については、扁桃腺肥大治療記録でご紹介していますので、手術を検討される方は参考にされてみてください。