扁桃肥大治療ブログ
子供の扁桃腺肥大を治療するまでの記録ブログ

扁桃腺が大きいとどんなリスクがある?

カテゴリー : 扁桃腺肥大について08月25日
扁桃腺が大きいリスク

扁桃腺が大きいと言われたことがある人は、意外と多くの方がいるのではないでしょうか?
ただ扁桃腺が大きいというのは、見た目で分かるものなのでしょうか?
扁桃腺が大きいとデメリットや困ることがあるのでしょうか?
今回はこのあたりの内容を考えていきたいと思います。

扁桃腺の大きさとは

口をあけて、喉の左右にある膨らみが口蓋扁桃と呼ばれるリンパ節「扁桃」です。
実際の写真を見てみましょう。
子供の扁桃腺肥大
この写真は、私の子供の口の中の写真です。
左右の扁桃がくっつくことはないにしろ、大きく膨らんでいることが分かると思います。

実はこの口蓋扁桃、大きいと言われる人は単純に膨らみが大きいだけではなく、「奥」にも、そして「下」にも肥大している場合があります。
ですから口を開けて見ただけでは、張りだした「横」の大きさしか見ることができず、実際の大きさは分かりません。

奥行きと縦の長さは、レントゲンを横から撮影することで確認できます。
扁桃腺肥大レントゲン写真
こちらは子供の扁桃腺を映したレントゲン写真。

どこが扁桃かわかるでしょうか?
正解はこちら。
扁桃腺の場所
あごのラインよりも大幅に下へ肥大、また頸椎の近くまで奥に肥大している様子が分かります。

このように扁桃腺が肥大している場合、日常生活にも様々な悪影響(デメリット)がでてきます。

扁桃肥大によって表れる症状

まず一番多い症状が、いびき睡眠時無呼吸症候群
扁桃が肥大している状態で仰向けになると、気道が狭まり扁桃が振動することで「いびき」という現象が表れます。
よくテレビなどで見かけると思いますが、太った人が気道が圧迫されていびきをかいたり呼吸が止まったりするのと同じ仕組みとなります。
「やせ型なのにいびきをかいている」という場合、扁桃肥大かもしれません。

また喉の感染症である溶連菌の感染リスクも高くなります。
溶連菌だけでなく、その他のウイルスにも感染しやすいのですが、全般的に「風邪をひきやすい」というのが特徴で、発熱すると高熱になりやすいリスクもあります。

小さい子供で扁桃肥大になっていると、夜中に咳が止まらない、お肉などの固いものを吐き出す、食事が上手く飲み込めない、などの日常生活での異変も特徴としてあげられます。
夜中の咳に関しては、こちらの夜中に子供の咳が止まらない時の対処法で詳しくご紹介しているので、ご覧になってみてください。

大人になってからのデメリットやリスクとしては、扁桃周囲膿瘍のリスクが大きいことがあげられます。
子供のころに扁桃肥大と言われていたものの、10代や20代前半くらいまでは健康体。
しかし20代後半~30代のころに頻繁に風邪をひくようになり、それがきっかけで扁桃炎を繰り返し「慢性扁桃炎」へ。
最悪の場合には、扁桃に膿が溜まってしまい重篤になることもある病気となります。

扁桃炎は、成人した体でも高熱になることが多く、またそれを繰り返しやすいのが特徴と言えます。
「自分は体が弱いから…」と自己判断せずに、一度耳鼻科で確認してもらいましょう。
扁桃炎を完治させるには入院・手術を行う扁桃の切除が必要になります。


扁桃腺は大人になると小さくなると言われますが、実際にはほんのわずかしか小さくならないようです。
また扁桃の機能としては4歳~5歳頃にその役割を終え、大人になると必要は無くなりますから、手術によって切除を行っても問題はないとされています。

アデノイド増殖症の可能性もある

口蓋扁桃が大きい人は、同じリンパ節であるアデノイドも肥大していることが多いようです。
アデノイドとは口蓋扁桃よりも上、鼻の奥の上についているリンパ節です。
このアデノイドが肥大していると鼻からの気道が狭くなっていて、鼻呼吸がしにくく口呼吸になりやすくなります。
また滑舌(かつぜつ)が悪いと言われ、「す」や「ふ」、「しゃ」と言った空気を抜く発音が苦手になったり、「さ行」や「ら行」がしっかり発音できないことが特徴と言えます。

もしお子さんがこれらの症状に当てはまる場合は、早めに耳鼻咽喉科を受診し、口蓋扁桃・アデノイド両方を大きい病院で検査をしてもらうことをお勧めします。